釣具マニアです。
え~~最近はコストプッシュインフレのせいか
フロロカーボンライン高くなっています。
フロロカーボンはナイロンに比べ吸水性がないので
ライン寿命が長くて巻き替えが少なくて済むので
結構重宝していたのですが・・・。
消耗品 故に 寿命が長いラインが高くなるのは痛い所です。
それで節約するために
激安ナイロンに手を出す人がいますが
色々と問題があって
お世辞にも褒められた物ではありません。
どれだけ酷いかというと
扱いにくく、吸水してすぐに弱くなります。
ですから
激安ラインをリピートでする人がほとんどいません。
そんな中でも
なぜかデュエルのカーボナイロンは
結構売れています。
このラインは激安品のはずなのにです・・・。
これはリピーターがいるとしか思えません。
も、もしかしたら!
カーボナイロンという事なので
フロロカーボンの様に長寿命、高感度なのでは!
そして
ナイロンラインのように適度にしなやかで
扱いやすいラインなのでは!
そして、そして
フロロカーボンとナイロンの
いい所取りでなのでは!
と期待してしまいますよね。
ですが いうて激安なボビン巻きラインですよ
そこまで期待するのは酷という物・・・。
ナイロンとフロロカーボンの中間と思いきや
実際は感度以外
ナイロンラインの性質を示します。
とはいえ
他社の激安ナイロンに比べれば寿命は長いでよ。
まあ激安なんですから
そんな物でしょう。
えっ・・・
そう簡単に話を締めくくられては困るですって・・・。
それでは
何かカーボナイロンにも言い分があるようなので
ちょっと話を聞いてみましょう。
ラーララ、ラーララ♪
ルウルウララッラ♪
ラーラーラーラー♪
「こんにちは
黒アルマイト 鉄子でございます。Ψ( ̄∀ ̄)Ψ」
という鉄子の挨拶があり
鉄子の真向いで
緊張して座っている
カーボナイロン・・・。
「今回は数ある激安ラインの中で
半端ないほど売れまくっている
激安ラインのカーボナイロンさんをお招きしましたΨ( ̄∀ ̄)Ψ」
「こ、こんにちはカーボナイロンでございます| ̄ω ̄A;」
「早速ですがカーボナイロンさんは
何でこんなにも売れるのだと思いますかヾ( ̄∇ ̄=」
「私は激安ナイロンです、
つまり貧乏人が多いのだと思います(´Д`。)」
「・・・(꒪ཀ꒪)」
鉄子は焦りながら
「まあ、お金に困ってる方たちの支持が多いという事ですねヾ(◎o◎,,;)ノ」
「ぶっちゃけそうです」
「でもですね、激安ラインは他でも色々あるのに
カーボナイロンさんは圧倒的に売れているのは何故ですかΣ(゚Д゚|||)」
「それはカーボンナイロンという名前を聞いて
ナイロンとフロロカーボンのハーフだろうと
勘違いしてるんですよ( ̄~ ̄)」
「勘違いとは?」
「フロロカーボンとナイロンラインが
半々のハーフみたいなイメージですね」
「ハーフでは無いんですか」
「勿論ですクオーターでもありません( ̄  ̄)」
「フロロの比率が1/4も無いという事でいいんですよね?」
「そうです・・・
それどころかワンエイス1/8でもない( ̄  ̄)」
「全然混じってないじゃないですか!(°◇°;)」
「そうなんですよ、貧乏人は馬鹿が・・・」
「えええ、ゴホゴホ!ヾ(◎o◎,,;)ノ」
何を喋るんだと
脂汗を流しながら咳をして誤魔化そうとする鉄子。
「本当の所、私の正体は低伸度ナイロンです。:゚(。ノω\。)゚・。」
「ええ~~! ここでカミングアウトですかo(゚д゚o≡o゚д゚)o」
「すいません・・・」
「それではフロロは名ばかりで
何も混じって無いんですか!」
「そんな事はありませんが いうなれば・・・」
カーボナイロンが暫く考えて言ったのが
「ちょっつ先祖返りして
フロロカーボンの血が表面に現れただけです」
「メチャクチャ薄いじゃ無いですか」
「でもですね私は
そう見かけはフロロでも・・・
心はナイロンライン。:゚(。ノω\。)゚・。」
「フロロもナイロンも
外見で見分けが付かないですけど・・・( ̄■ ̄)」
「そう・・・それなら私に触れてみて」
というので
鉄子はカーボナイロンを激しくいじくりまわすと・・・。
「あっ、痛い、もっと優しくして!
痛くしないでよ!
もう・・・キンクしちゃったじゃないの!(`ε´♯)」
「す、すいません(A;´・ω・)フキフキ」
「フロロっぽい感じがあったでしょう」
「確かにナイロンと比べると張りがあるような・・・
しかし 引張って見て分かりましたが
伸びがすくないですね」
「そうなんです、でもこれはフロロの性質ではないのです・・・」
と下をうつむいてしまったカーボナイロン。
「それは、どいう事ですか?」
何か深刻な事があるのかと思い再度問いただすと。
「私の体はほとんどがナイロンで
そしてナイロンはナイロンでも低伸度ナイロンなのです」
「フロロモドキですね!」
と言われると
カーボナイロンは遠くを見つめる目になり
「そう あれは 1995年ごろの話しOo。。( ̄¬ ̄*)」
と思い出を話し出した。
「確かそのころは空前のバスブームだったですね」
「そう、そのころデュエルは田辺のりピーがプロデュースした
エックステックス (X-TEX)
というラインがありまして
これはフロロカーボンとナイロンを共重合させたラインなんです」
それから 少し黙って
カーボナイロンはポツリと呟いた・・・。
「あれから28年・・・」
鉄子は
「28年間で何があったんですか!」
と次に話を促すと
「エックステックス (X-TEX)も大分安くなりまして」
「なるほど安くなった X-TEXがカーボナイロンさんですか」
「いえ・・・そう思わしての
私の正体は低伸度ナイロンに
ただフロローカーボンを薄く包んだだけの
X-TEXとは比べ物にならない別物なのです_(≧。≦_)」
「なんです、それ安物じゃないですかΣ( ̄ロ ̄lll) 」
他人から安物と言われて
「最初から安物ですけど」
と少しムッとするカーボナイロンでした。
ラーララ、ラーララ♪
ルウルウララッラ♪
ラーラーラーラー♪
ありがとうございました。
みなさん
カーボナイロンの正体が分かりましたか?
デュエルはフロロとカーボンの共重合ライン
エックステックスを昔から手がけてきました。
その技術的なバックグラウンドはあったでしょうが
基本 共重合ではなく
フロロカーボンでもない。
低伸度ナイロンに
薄くフロロカーボンを覆っただけのラインです。
ですから
エックステックスと違い
ナイロンとフロロの中間の性質と思いきや
まだら模様のような特性を示します。
もっと詳しい事を知りたくなりましたか
食いついてきましたね。
それでは
これ以降は更に詳しく書いていきますので
ご堪能ください。
激安ナイロンによくある劣化状況
激安ナイロンにも2種類ありまして。
一番激安なのが
ワゴン売りのリールに巻かれているナイロンライン等がそうです。
ボビン売りでも売っていますが
釣具店で一番安いラインが
大体この種のラインになります。
最初からしなやかさがなく、糸癖が付き易く
そして吸水による劣化が激しい。
結束強度、引張強度が極端なほど落ちる為
細ければ細いほどブチブチとよく切れるようになります。
これよりワンランク上の激安ラインも
チョット問題があって
上記の激安ラインよりしなやかで あるものの
使用時の劣化スピードは上記のラインと同じレベルです。
ショップオリジナルのルアー専用ラインというのが
この種の手合いで。
2回目使用時で
ラインは従来の強度から著しく落ちるので
大きめの魚が掛かるとラインブレイクが頻発します。
上記のナイロンに比べて
高価なナイロンラインは
劣化のスピードゆっくりで長持ちします。
何故高価なナイロンラインは寿命が長いか
高価なナイロンラインはナイロン素材の違いや
製法の違い等がありますが
寿命が長い最大の理由は表面加工の有り無しです。
この表面加工の有り無しで
ラインのスペックは大きく変ってきます。
そして 樹脂加工による最大の特長は
吸水率による劣化が少ない事があげられます。
ナイロンラインの劣化の最大の原因は吸水
PEライン、エステルライン、フロロカーボン
今 釣りに使われている
この3種類のラインは吸水しません。
つまり 吸水による劣化がないラインなので
寿命が長いのです。
ライン劣化の原因は色々ありますが
最大の原因は水を吸収してしまう事です。
そんなナイロンラインでも極端に弱くなるラインは
表面加工をしていないのが原因です。
フロロカーボンは吸水しないけど価格が爆上がり
私は不精なせいか
頻繁に巻き替えるのが苦手です。
バスプロ、有名釣りインフルエンサーは
頻繁に巻き替える事をおすすめしてますが
そんな事をする人はどれほどいるでしょう?
さすがに激安ナイロンが弱ってブチブチ切れた場合
うんざりして巻き替えましたが。
根が不精な私は巻き替えないで済ましたいので
細いラインほど
フロロラインを使います。
しかし
最近のコストプッシュインフレにより
フロロカーボンの原材料が爆上がりしています。
それに比べナイロンの価格は穏やか。
であるならば
吸水しない激安のナイロンラインが
あればいいのになと思いませんか・・・。
(かなり虫のいい話)
ナイロンラインをフロロでコーティングすれば。
ナイロンラインを
フロロカーボンで覆えば
吸水しないかもと思いました。
表面加工したナイロンラインは
寿命が長くなるのですから
吸水しないフロロカーボンでナイロンを包めば
寿命が延びるはずだと思うのは
自明の理だと思います。
それで フロロカーボンと
ナイロンラインを合わしたラインが有るんですが
これが メチャクチャ安いんですよ。
その価格のせいか
釣り道具屋さんでも
Amazonでもメチャクチャよく売れています。
それで
肝心の吸水劣化はどうなんだ?
と言いますと・・・。
デュエルのカーボナイロンの寿命はどの位?
デュエルのカーボナイロンの吸水率は
メーカーの公称スペックによると
膨張率で表されています。
ナイロンの膨張率は11.8%
それに比べてカーボナイロンは10.4%
88%ぐらいには押さえられています・・・。
う~~ん
激安ナイロンより劣化しないよ!
という程度ですかね・・・。
フロロカーボンの吸水率は0%ですから
混じり物では
寿命では敵わないという事でしょうか・・・。
比重から紐解くカーボナイロンの実態とは!
カーボナイロンとは
フロロラインとナイロンのハイブリッドなのだから
比重はナイロンとフロロの間くらいかな
と思いました。
しかし
カーボナイロンの比重は1.14
これはどういう事でしょう?
考えられるのが
カーボナイロンといいながら
フロロカーボンの量というのは
僅かな量ではないかと思います。
もしフロロカーボンの量が20%とか30%あるとすると
こんな比重にはならないからです。
カーボナイロンの実態は
海苔巻きの海苔みたいに
薄いフロロカーボン層で
ナイロンを覆っているに過ぎないような物だと思います。
カーボナイロンは
ナイロンとフロロの中間と思っていた人!
それはチョット安直かもです。
カーボナイロンはどちらの特長を持ってるの?
カーボナイロンとうたっているのですから
吸水率は少ないと思っていました。
ナイロンラインが1吸水するとしたら
この数値からすると
吸水劣化のスピードは多少長寿命という感じですが
実際使った感じでは
分からないな・・・。
という感じです。
というのは
CN500というカーボナイロンは
2号以上の太いラインしかラインナップにないので
実釣では劣化のスピードが分り難いからです。
もっと極細ラインがあれば実感できるのですが・・・。
アジ、メバル用のカーボナイロンで寿命を見定める
カーボナイロンにも
アジメバル用として極細ラインのラインナップがあります。
ラインナップは以下の通り
かなり極細です。
で実際に使ってみると
ショップオリジナル 激安ナイロンライン(ルアー用)
と比べてみると
明らかに寿命が伸びています。
まあ・・・
ショップオリジナル激安ナイロン(ルアー用)の寿命は
メッチャ短いせいかもしれませんが・・・。
それでも
極細の高額ライン価格と比べると
アジ、メバル用ラインは安いです。
さて 寿命のはなしばかりしてきましたが
極細のアジメバルCN
CN500
これらのカーボナイロンは全体的にはどんな特長?
というのを知りたいと思いませんか?
で
カーボナイロンというくらいですから
ナイロンとフロロカーボンの中間かというと
そうではなく
斑模様です。
カーボナイロン特長 各項目
ラインの硬さ
ナイロンより硬くて、フロロよりしなやか 中間です。
比重
1.14とほぼナイロンと変わりが有りません。
沈めたいときには使い難いですね。
摩擦による強さ
ナイロン、フロロカーボンそれぞれ製品による樹脂加工次第で
全然違うので
基準がありませんが
樹脂加工してない物より強いのは間違いが無い所。
感度
フロロカーボンに近い低伸度ナイロンなので
感度はほぼフロロカーボンと同じです。
(これだけでも買う価値はある)
寿命
フロロカーボン、ナイロンラインの中間より
寿命は短く
激安ナイロンより寿命は長い。
カーボナイロン 極細ラインナップ
カーボナイロンの極細ラインとして
アジメバル用が売られています。
ラインの太さは
2lb 2.5lb 3lb 4lb
ラインの太さ違いで4つのラインナップがありますが
ナイロンと同じ1.14という比重。
正直
ナイロン1.14
フロロカーボン1.78
の中間 1.45ぐらいの比重があれば
これは カーボナイロンでしかできない強みがあって
活躍の場が広がるのでは!
と期待しましたが
ちょっとガッカリです・・・。
価格が最も安い激安ラインレベルなので
カーボナイロンは自分が期待したより
チョット違ったラインでしたが
こちらの期待が大きすぎたのかもしれません・・・。
カーボナイロンの価格は激安ラインのと同じですが
他の激安ナイロンラインと比べると
それなりに高いスペックを示します。
特にフロロカーボンと同じ低伸度なので
感度に関しては同じレベルなのが良いですね。
デュエル カーボナイロンの特長・使い方
お金が無い人は価格優先でカーボナイロンCN500推奨。
お金が無い人でライトルアーゲームを始めたい人はアジ・メバルCN推奨。
カーボナイロンCN500はベイトリール向き。
スピニングリールの場合はカーボナイロンCN500はサビキ仕掛け向き。
ルアーゲームはアジ・メバルCN
(エリアフィッシング、渓流ルアー、アジング、メバリング、ブラックバス等)
カーボナイロンCN500・アジメバルCNはソフトベイトにおすすめ。
他社の激安ラインと比べて巻替え頻度は少ないのでお金が掛からない。
釣りに不慣れで(つまり初心者)すぐにラインをダメにする方
巻き替え頻度が多くなるので向いています。
最後に
カーボナイロンという製品名ですが
名前程 フロロカーボンの強みがある訳ではない。
ライン寿命を
フロロカーボンと同等か
多少劣るイメージを待たれて購入するなら
ガッカリされるかも・・・。
でも 激安のどうしようも無いナイロンラインと比べれば
値段の割にかなり頑張ってるラインだなと思います。
この記事を書いている時のAmazon価格は
カーボナイロンCN500 500mボビン巻きのカラーは
イエロー、グレー、ブルー、クリアがって
価格は
2号で434円
5号で648円
デュエル カーボナイロンCN500 楽天市場はこちらデュエル カーボナイロンCN500 Amazonはこちら
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アジ・メバルCNは150m巻きで
2lb(0.5号)で768円
4lb(1号)で890円
性能的には激安です。
デュエル アジ・メバルCN 楽天市場はこちら
デュエル アジ・メバルCN Amazonはこちら
デュエル アジ・メバルCN Yahooショッピングはこちら
参考にデュエルのフロロカーボンとナイロンを合わしたラインの歴史は
ハードコア エックステックスから始まります。
1996年ごろ田辺のりピー プロデュースで
デュエル・エックステックス
フロロ・ナイロンの共重樹脂 ベースに
超硬度、低伸度を実現したライン
デュエル・サイバープレックス
共重合素材でフロロに迫る感度とナイロンの持つキャスト性能を両立
釣具マニアの報告でした。
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